ペットの海外引越し
犬・猫などのペットを海外へ送る方法は、手荷物と見なして飼い主と一緒に飛行機の機内へ搭乗する方法(ハンドキャリー)と、 航空貨物と見なして輸送する方法の2種類に分けられます。ハンドキャリーはさらに、客室へ持ち込む方法(ペットインキャビン)と、 スーツケースなどと同様に機内預け荷物として送る方法(ラゲージ扱い)に分かれます。
どの方法で送ることができるのかは、送り先の国の規定によって変わります。 くわしくは、海外引越し・海外移住の専門家であるエコノムーブジャパンにお問い合わせください。
ペット輸送の条件事例
ペットの輸送については、車・バイク以上に国ごとに厳しい条件がつけられていますので、 事前にしっかりチェックをしておきましょう。
手荷物と認められない国があります
欧米諸国のほとんどでは手荷物と見なして飼い主と一緒に飛行機へ乗ることが許されていますが、オーストラリアやニュージーランド、 イギリスではそれが認められていません。また、オーストラリアや香港、アラブ首長国連邦(UAE)などでは、 狂犬病の流入リスクを避けるなどの理由から手荷物とすることを認められていませんので、航空貨物(エアカーゴ)扱いで送ることになります。
小型ペットの客室持ち込みが認められないこともあります
小型ペット(ケージサイズ規定の範囲内)を航空会社が受託してくれる国(アメリカ・カナダ・イギリスを除くヨーロッパ諸国など)へ送る時は、 ペットの状態を見ていられるペットインキャビンがお奨めですが、近年は認めない航空会社が増えているので事前に確認しましょう。 ラゲージ扱いで送る場合は、客室と同様の室温・気圧が調整されたペット用の特別スペースに預けることになります。
短鼻犬種(テリアを含む)は△、土佐闘犬は×です
国や地域を問わず、パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグなどの短鼻犬種は航空会社によって受託を断られることがあります (他の犬種より気管が短く、温度・湿度・気圧などの変化に影響を受けやすいため)。また、土佐闘犬は海外へ送ることが禁じられています。
ペット輸送の準備について
ペットを送る場合は、IATA(国際民間航空輸送協会)の「動物輸送に関する規則」に従って、 認定を受けたペット専用ケージを用意する必要があります。認定ケージは、下記条件を満たしたものです。
- 餌や水の補給装置がある
- 天井に頭が当たることなく、かつターンできるほど十分なスペースがある
- 自然な姿勢で立ったり座ったり、寝そべったりできるほどのスペースがある
- ケージの外から餌、水を補充できる
- 十分な換気口がある(最低3面)
- ケージ厚が0.5インチ以上ある(木製の場合)
- ケージの上半分と下半分はボルトナットなどでしっかりと固定されている
エコノムーブジャパンでは、海外引越し・海外移住にペットを連れていきたいお客様のために、 下記2社の認定ケージをおすすめしています。
OFT(オーエフティー)社 | ペットケンネル・ファーストクラス | L50・L55・L60・L70・L80・L90・L100・L120 |
バリケンネル社 | バリケンネル | P100・P200・P300・P400・P500・P700 |
国によって、ペットを運ぶ手続きや手順、条件などが異なり、場合によっては直前で運び込めないというケースもないわけではありません。 そういったリスクをなくすためには、送り先の国ごとの事情を熟知した引越し会社を選ぶことが大切です。
ペットのためにしてあげたいこと
ペットが快適に海外へ引越しできるように、飼い主様は以下のことに注意しておきましょう。当社にご相談いただければ、 ペットの種類や大きさ、特徴に合わせて適切な輸送方法やちょっとしたコツなどをアドバイスできます。
1 ケージに慣れさせる
普段からケージの中にいることに慣れさせておけば、移動中のストレスも軽減できます。移動する前に、 ペットが普段から遊んでいるおもちゃをケージに入れるのもよいでしょう。
2 ストレスがかからないように工夫する
出発の前にトイレを済ませておく、混雑している週末や連休を避ける、直行便を利用するなど、 できるだけ移動にかかる心理的負担を軽減してあげるようにしましょう。
3 夏の暑い時期は避ける
気温が30℃を超えるとペットの維持管理が難しくなるので、航空会社がペットを貨物として受託してくれなくなることがあります。 ペットの引越しは、夏の暑い時期を避けるようにしましょう。